敵を知るにはまず敵を知る・・・コロナウイルスは工場にズケズケ上がり込んで生産機械や材料を勝手に使う悪いヤツ

コロナウイルスの勢いは衰えるどころか増すばかり。コロナウイルスは、地球上の人類を食い尽くして”繁栄”することを願っているのでしょうか？
もともとウイルスというヤツは人の来ない奥地でコウモリやヘビやらの宿主と共生してひっそり生きていたらしいのですが、人間がそこへ立ち入ったために、やがてヒト感染に変質、そして抗体に打ち勝つ繁殖力を獲得し適応していったと聞きます。

そういうことを聞くと「ウイルスって超生物」と思ってしまいますが、どうもギリギリ「生物」でないらしい。なぜかっていうと、自分自身で繁殖する能力がないから。だから↓下の絵のように分裂して増殖するわけじゃないんだそうです。じゃあどうやってあんなに増える？

コロナウイルスの写真を最近はよく見かけます。おもちゃで吸盤がいっぱいついたボールありますよね。コロナの名前の元となったアレは冠や太陽のコロナのよう、スパイクと呼ぶのだそうです。細胞にピトッとくっついたらすかさずジュワァッと溶け込むように宿主細胞に沁み込みます。

溶け込むように宿主の中に入るので、あの独特のカタチがいったんここで見えなくなります。ウイルスが消えたように見えます。しかしウイルスは、あのボールの中にあった自分自身の設計図や材料を細胞中に吐き出し細胞内の材料も勝手に使い、さらに生物として肝心なたんぱく質を作る細胞の機能を勝手にガンガン使い始めるのです。

「お前どっから入ったんじゃ！？」　工場内に、設計図と部品を持った奴がふらりと現れ、自分は命令だけ出して、工場の部材や機械や従業員を酷使して勝手なものをバンバン製造し始めるわけです。これでは工場(細胞)や会社（ヒト）は持ちません。その先は明らかです。

異物に対する抵抗で必死な上に細胞の機能まで乗っ取られて、宿主の細胞もヒトも著しく疲弊します。その症状はご存じの通りです。
エボラ出血熱のようにあまりに増殖が速く感染拡大する間もなく宿主を死に至らしめるのも怖いですが、新型コロナウイルスのように長い潜伏期間や無症状感染で感染者の母数が急拡大し、致死率は低くても死者数が膨大になるのもホント怖いものです。

コイツらはヒトがようやくウロつき始めた奥地からヒョイと現れました。現代文明に触れた途端、高速大量移動の時流を逆手に取り、ヒトがそれまでに経験したことの無い恐怖に陥れました。
感染症なんて現在の医学ではある程度克服できているんだと思ってました。「安全」は努力で作られるけど「安心」とは無知が作っているのかもしれませんね。