日本では太陽から降り注ぐ紫外線が最も少ない冬季ですが2月からだんだん増量し7~8月にピークを迎えます。
紫外線というと女性が気にする肌荒れ。紫外線の刺激を防ぐお肌の防衛反応で角質層が分厚くなり、肌の内部が隙間だらけになり水分が逃げ潤いが無くなる現象です。
肌荒れの説明を読んでいて「配管加工で言えば“粒界腐食(りゅうかいふしょく)”か?」と思いました。ステンレスのお肌も紫外線のように溶接の熱を浴びるとボロボロと隙間ができてしまいます。お肌のように水分が抜けるならいいけど、サビを防ぐためのクロムが抜けてしまうのです。
専門家が言うと「粒界腐食:腐食が結晶粒界に沿って進行する局部腐食・・・中略・・・でクロムと炭素とが結合(鋭敏化)して起こる腐食」なんですが、バクッとだけ知ってりゃいいやの自分的には「溶接の熱でステンレスが肌荒れになって、そこから錆びたりボロボロになったりすること。」でいいんじゃないかと。
例によって妄想的に説明するとこんな感じ。
ステンレス城は敵対する湿気や酸素などの勢力にヤラれないよう、用心棒クロム(Cr)君を囲い込んでいます(↑上図)。ヤツらが来たらクロム戦隊が緊急出動して、なんとヤツらを取込みカチンカチンの膜にしてそれ以上侵攻されないようにします。
ところが年に一度の溶接祭りの熱気で浮かれたクロム君は、場内の炭素ダンサーズと急接近。仕事をさぼり城外のラブホで合〇。さあ、クロム君たちが盛り上がってる頃、留守中のステンレス城に悲惨な事件が起こるわけです。
クロム君が抜け出した場所(↑上図のオレンジ色の薄い場所)は当然防御力が低下し、ここがヤツらの格好の餌食になってしまいます。さらにより深く侵攻を許しステンレス城はボロボロに崩壊。それが「粒界腐食」の変である・・・的な・・・まあそんな感じ。チャントしたことはチャントした専門家に聞きましょう。