在りし日のタイタニック号。ギリシャ神話の古い神「ティターン(タイタン)」になぞらえ巨大剛健無双な船ということでタイタニックと名付けたそうです。
タイタニックは海の底ですが、その名の元になった神ティターン(タイタン)は地中深く誰かに閉じ込められたらしく、時々腰が痛くなりゴソゴソ動いて地表に地震が起きるとか。
ティターンのように、閉じ込められ地下深くからようやく1910年発見された金属がチタン(ドイツ語ではチターン、英語ではタイタニアム)。でも実用的に使われ始めたのは戦後、まだ50年という歴史の浅い金属なのです。
長い前置きや・・・その小ネタ要るんか?
さて歴史の浅さでは負けていない?ベトナムの子会社VINA ASTEC(ビナアステック設立10周年)では、このチタンに積極的に取り組んで、ステンレス鋼のようにチタンの電解研磨(EP)で鏡面仕上げできるようになりました。(写真上↑)
それだけじゃ面白くないと、次はチタンの表面にできる不動態皮膜を均質にそして厚みを変えてやると、このチタンネジが・・・
光の干渉によって、いろんな発色が可能になるのです。こんなふうにチタンのカラーリング(写真下↓)で、とってもビビッドな色合い。まるでアクセサリのようです。
VINA ASTECでは、既にチタン不動態皮膜の厚みをコントロールできるようになり、お好みの色に輝くチタンネジが作れるらしいですよ。チタンの陽極酸化皮膜の発色(カラーリング)
黄色や紫のチタン部品が作れても配管加工で必要かどうかはわかりません。でもチタンは一般消費者、医療、軍用、航空など拡大を続けるスーパー金属。日章アステックやVINA ASTECの事業に、スーパーな彩りが新たに広がるかもしれません。