ステンレス・その他特殊鋼加工
国内工場・海外工場ともに、ハイレベルなステンレスの特注・量産加工に対応
国内工場だけで月間1千件を超える加工作業をこなす中で、お客様のご要望を伺いながら、ステンレス加工技術の幅を拡げ、そのレベルを追求し続けてきました。今後も私たちは、「常に進化」をモットーに、お客様のご要望に対応し続けます。
特徴
製薬プラント向け設備や半導体プラント向け装置の加工経験で得た高い技術力
当社は、プラントそれぞれの要求の違いや材料特性の違いを理解し、お客様のニーズに最適な加工方法を組合せます。そのために切削・プレス・溶接・ベンディング・バーリング・バフ研磨・電解研磨・洗浄など一連の内作工程を持ち、多様な加工と高い品質を確保しています。
85年から積み重ねた電解研磨(EP)の技術
大小口径の管・タンク・継手・加工品など、様々なサイズ・形状の電解研磨に対応しています。特に加工品は、EPを知る当社ならではの加工ノウハウが相乗効果を発揮し、より高い精度・耐食性・平滑性をご期待頂けます。
部材選定・加工・製作・据付までを自社で完結
当社は、部材選定・加工・製作・据付までを自社内で完結することができるので、お客様の面倒な手配が軽減され、品質のバラツキに伴う不安も解消されます。お忙しいお客様の時間やコストの大幅な削減に貢献します。
技術一覧
切削
当社は、CNC旋盤、マシニングセンター、3Dレーザー機など多彩な専用機・自動機を保有しています。同時に、私たちは汎用機を操る職人の技術も大切にしています。それは「汎用機+職人技という土台の上に専用・自動技術がある」という信念に基づくものです。私たちは汎用機と専用・自動の組み合わせによって様々な切削加工をおこなっています。
レーザー切断
5軸駆動のCAD-CAMレーザー切断機にポジショナー機能をアドオンしたハイエンドモデル機を保有しています。本機と熟練オペレータにより難易度の高いレーザー切断を可能にしています。
パイプベンディング
半導体製造装置内への配管加工用に3Dパイプベンダーを保有し、複雑な曲げ加工も高い精度で実現しています。一般配管用およびサニタリーパイプサイズの曲げ加工は、自社工場、子会社、協力会社にて対応をしています。
バーリング
バーリング加工はTEEを使用しない配管が可能なため、漏れや歪みが少なく、配管のトータルコスト低減、プロセスラインの洗浄性や装置本体の性能の向上につながります。当社では小口径から大口径まで幅広く対応。主・枝管同径のバーリングなども高精度に加工します。加えて、研磨品を多く扱う当社ならではの工夫により、内外面のキズが圧倒的に少ないことにも高い評価を頂いています。
溶接
「溶接不良は時に甚大な被害を引き起こす」 このことを職人一人一人が肝に銘じ、お客様の溶接施工法に沿いハイレベルな仕上がりを追求しています。配管だけでなく、タンク類、架台、手すりなど多数の製作実績を誇ります。
バフ研磨
研磨職人たちのこだわり、たとえばチタン材研磨時の温度管理、自社で電解研磨をする当社だからこそのバフ研磨精度など。そのこだわりが、多くのオリジナル加工機を生み出しました。パイプ自動研磨機や継手自動研磨機、キャスク専用研磨機など、当社独自の研磨設備が作業効率と品質に貢献しています。
電解研磨
お客様の用途に応じて2つのEPグレードを用意しています。完全なEPプレファブ配管をご希望であれば、溶接部に部分EPを再度施します。これによりクロムリッチな不動態皮膜で覆われた配管となります。また各種検査や証明書類、バリデーションドキュメントにも対応しています。
GOLD EP / GOLD EP WHITE
GOLD EP とGOLD EP WHITE は、ウルトラクリーン技術の課題をクリアにするステンレス鋼表面処理技術です。GOLD EP は残存酸素の多いアルコール・オゾン水に対して溶出がなく、GOLD EP WHITEは超純水・有機アミン系薬液に対して溶出がない、という優れた特徴を持ちます。現在この処理が可能なのは、国内にわずか2社しかありません。
※2017年当社調べ
洗浄
酸洗・脱脂洗浄・BA 管洗浄・EP 管洗浄をおこないます。また超純水による洗浄、窒素ブローなどの精密洗浄のためにクリーンルーム(JIS B9920 Class 6(USA Fed.Std.209E Class 1000)準拠)を保有しています。
測定
たとえばパイプ切断。お客様のご希望があれば4000ミリ長でもコンマ台で仕上げることが可能です。この厳しく徹底した寸法管理があるからこそ、プレファブ配管の精度が高いのです。また当社では、超音波肉厚測定や油分測定、パーティクル測定、表面粗度測定など、様々な要望に応える測定が可能です。
検査
工程ごとの目視検査については社内認定制度を設け、常に一定したジャッジメントが下されるように教育訓練しています。また測定器を用いた検査でも同様に認定制度により、機器取り扱いや運用の技術維持・向上を図っています。
試験
耐圧気密試験、Heリークテスト、121℃ピュアスチーム曝露試験をおこなっています。これらの試験器の取り扱いについても検査と同様に社内認定制度を設け、自主検査レベルですが適正な試験のために万全の体制で臨んでいます。
複合技術
クリーンテクノロジー(CT)
サニタリー配管の加工製品は、加工環境や洗浄梱包などのクリーン度が設備の品質に大きく影響します。日章アステックは2工場にクリーンルームを備え、クリーンテクノロジー(CT)で高度なクリーン要求品質にお応えしています。
ユニット製作・組立
バルブ、機器類をユニット化することで、お客様が設備運用される場合の操作性やメンテナンス性が向上するとともに、工場内での見栄えも良くなるなど、多様なメリットがあります。また施工性にも優れ、プラント工事のタイトなスケジュールの中でスムーズな据付・調整が可能になります。
据付工事・付属配管工事
製作したユニットやプレファブ配管は、お客様の現場で据付工事も承ります。さらに、プロセス配管、ユーティリティ配管、サポート材まで、現場での加工・据付・検査などに対応しています。特に、医薬品・半導体・飲料・食品など、高い品質レベルを求められる分野で高い評価を頂戴しています。当社の最終工程はお客様の現場です。