VINA ASTEC CO., LTD.　10th Foundation Anniversary

2010年9月6日、VINA ASTECはベトナム政府から正式なライセンスを受け始動しました。ホーチミン市内に借りた作業スペース500㎡の貸工場。そこがVINA ASTEC始まりの地です。

ですがそこにはスペース以外、加工機も集塵機もウエスもありません。

日本から中古機械を輸入したり、動かない機械を修理あるいは自作したりして何とか形にしました。

2011年1月、真新しいユニフォームに袖を通し、いよいよ本格的にステンレスの加工をはじめました。

以来この場所で３年、加工技術を高め品質を磨きました。また日本との輸出入手続き、生産計画、工程への生産指示、在庫管理、品質検査等々、会社として相応しい能力を習得してきました。

2013年6月末には従業員は32名に。製品品質も向上し日章アステックからの受注を中心に、生産量は着実に拡大していきました。

日本国内の景気浮揚、ベトナムの経済成長を追い風にVINA ASTECの事業が急成長する中、拡大するニーズに500㎡の貸工場では手狭になってきました。

そして2013年10月より、ホーチミン市の南、ロウハウ工業団地に１万坪の敷地を得て、本格的なステンレス一貫加工工場の建設をスタートさせました。これが現在のVINA ASTECの工場です。

2014年6月　新工場が完成し102名の従業員がそこに結集しました。ライセンスを受けホーチミン市の貸工場で事業を立ち上げてからわずか3年。精密ガス配管にも対応できる電解研磨工程を備えたステンレスの一貫加工工場がここに立ち上がったのです。

生産能力の拡大はもとより、今までやれなかったことにも挑戦できる場を手に入れることができました。

2014年10月には、関係者を招いて盛大なグランドオープニング・セレモニーを挙行しました。

現在165名の社員（2020年6月末現在）が、ステンレス製品を中心とした配管加工や据付工事に従事しています。生産高も60,000,000,000ベトナムドン(VND)で、会社設立時から見ると40倍を超えました。

VINAASTECが量産するステンレス継ぎ手製品は、日章アステック製品として日本を中心に高い評価を得ています。

最近は、コンシューマ向け製品の主要部品の量産を本格的にスタート。また高まる評価を聞きつけ、近隣諸国からも引き合いが来るようになりました。事業は今も順調に拡大し続けています。

VINA ASTEC代表社長 グエン・テ・フン

2009年9月、杉田社長から連絡があり、私をはじめ日章アステックで３年間技能を学んだ実習生4人はホーチミン市内のホテルロビーへと向かいました。

そこで社長から「ベトナムか中国のどちらかでモノづくりの会社を作ろうと考えている。その検討にあたり、まずは4人にその内容を話したいし、意見を聞かせてほしい」と言われ、私たちは「日章アステックの加工をここベトナムでもやりたい」という気持ちを社長に伝えました。

翌月下旬、中国を訪問していた社長から連絡が入りました。「工場を作るという目線で中国に来ている。しかし考え方や行動様式、国民性等の観点から生産工場はベトナムに作ることに決めた。」この報に私達は飛び上がって喜んだことを今でも覚えています。

明けて2010年1月、ベトナムで再会した社長は、法人設立のスケジュール感、将来への展望、撤退と発展の分かれ道やその見極め時期などについて熱く語られました。その計画があって、賃貸工場で操業を始め4年後、自社工場での本格稼働へと駒を進めた訳です。これは設立前から杉田社長が描いていた計画です。そして、その計画に沿って事業を着実に前進させることが出来ている事は、私たちの自信にも繋がっています。

ゼロからの出発なので試行錯誤は当たり前です。「ベトナムに私達の会社を立ち上げる、ベトナムに加工工場を作る」という強く熱い意思で団結し、失敗から学び、改善しながら前に進んできました。そして「高品質なステンレス製品を作る」　設立の日から掲げるこの目標は10年を迎えた今も追及し続けています。

おかげさまで国内外の大手企業から受注が急拡大しています。今VINA ASTECの従業員数は165人（2020年6月末現在）。VINA ASTECの活躍は全社員の頑張り、そして日章アステックと杉田社長のご支援のおかげです。こころより感謝しています。

今後も、VINA ASTECがもっともっと発展できるよう、社員一同　一所懸命頑張ります！